おはようございます。
"ギスギスした人間関係を円滑に"がモットーの
tamazonプレゼンツ
大ヒットトリートメント剤
完売欠品から…
重版出来
を何度も繰り返してる超人気ロングセラーアイテム
《タマみるく》
今日は、その正体、SPECの、システイン部分を紐解いていこうと思います。
もう一つの主成分、オイルシーリングPPTについてはこちらで詳しく書いてます。 ノイズシェーンでは、私たちを応援してくださるメッセージを募集しています。 私たちにとっての100点満点と、お客様にとっての100点は、決して、同じ目標点ではないはずです。 「お客様にとっての100点満 ... 続きを見る
Happy Review
タマみるくの基本スペック
ラベルにも記載がありますが
pH7.8前後
アルカリ度1未満
還元剤濃度 チオ換算5前後
(還元力はHClシステイン100%)
スペックを見ると、パーマ液のような印象をうけます。
ですが、ラベルには「トリートメント」と明記されています。
コンセプトは
"システインをトリートメント剤として使用"すること
システイン
システインって、美容師に乗ってはパーマ液のひとつ、のような印象ですが、その実、アミノ酸。
お肉や毛髪はタンパク質。
食べて消化されたり、アルカリや酸で溶かされる=つながりが切断され、ペプチドという形状に分解されます。
美容室でよく使われる"ケラチン"とは、
羊毛、人毛の大部分(99%)を構成してるタンパク質であるケラチンを分解してペプチドにしたものです。
なので、正しくは「ケラチンから抽出したペプチド」が美容室で言うところの「ケラチン」「PPT」だったりします。
そのPPTをさらに分解していくと…アミノ酸という最小単位になります。
(化学的に言えば、アミノ酸も幾つかの分子が結合したものなので、もっと小さくもできます。)
ケラチンは約18種類のアミノ酸に分けられるのですが、
その中で一番多いのが、システインなんです。
システインの最大の特徴は、この約20種類のアミノ酸の中で唯一、含硫アミノ酸であるということ。
その名の通り、硫黄〈S〉を持っています。
ケラチンは、2本の主鎖(縦の繊維)が、螺旋状にいくつかの結合でくっついています。(側鎖結合)
ファンデルワールス力(疎水結合)、イオン結合、イソペプチド結合と、
よく言うSS結合です。別名ジスルフィド結合。
これは、硫黄分子どうしの結合。
(スルフィド=硫化物。イオウ〈S〉で2つモノのがつながってる、って意味。「ジ」は2の意味なので、ジスルフィド結合とは、2つのイオウ〈S〉でつながってる、となります。)
このSS結合を担っているのが、システインなんです。
システインが2つくっついた、「シスチン」という図。
2つのイオウ〈S〉で繋がってますね。
だからジスルフィド結合。
上の図の「ジスルフィド結合」の部分。
これが「シスチン」なんです。
CとかOのかNHとか、よ~くみると、なんかそんな感じでしょ。
シスチンのSとSを切り離したものが、システイン。
切り離すのに使うのは、水素〈H〉です。
水素を与えるものが還元剤であり、この状態は「システインが還元された」と言います。
そして、このシステインは「いつでも水素〈H〉を他者にあげることができます。
つまり、シスチンが切り離されてHを持った"システイン"は、還元剤なんです。
システインは。タンパク質→アミノ酸でありながら、パーマ液でもあります。
分子量 121.16 g/mol
一般的なPPT分子量が500~30000くらいなので、その小ささがわかるかと思います。
基本的には、小さいほうが髪の中の方まで入ります。
30000だと毛髪周囲に付着
2000を切ってくると中に浸透。
フィブリルあたりに到達するには300以下くらいだとも言われたりします。
つまり、ペプチドの状態だと、髪の中心の方までは届かないんですね。
だから、タマみるくはシステインに着目しました。
シスってパーマ液?
少し前の美容室だと、パーマを当てるときに、薬剤が選べました。
通常のパーマ液 ※※円
シスを使うと+500円
この"シス"が、システインなんですね。
なので、薬剤を知ってる美容師さんほど、
「システインをトリートメントに?!髪が傷むのでは?」と心配になるでしょう。
でも、システイン。
"L-システイン"という物質と同じもの。
Lーシステイン…ハイチオールC
サプリメントにもありますね。Lシステイン系。二日酔いにもいいヤツ。
これを水で溶かして髪に塗ったらダメージするかな??
システインという物質は、抗酸化力があります。
抗酸化力=自らが最も先に酸化するため、周囲のモノの酸化を遅らせるもの。
同時に、チオール基〈SH〉を持つため、還元力も持ち合わせています。
このチオール基がパーマをあてる力になります。
人体に於いては、酸化=老化
つまり、酸化の反対、還元させると、若返るという逆説もなりたちます。
そこで、ビタミンCやシステインを摂取して、体内を還元するんですね。
レドキシングというジャンルです。
こんな画像をネットで拾いました。
これって、アレに似てますよね。
まほうのじゅもん
KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH (1)
KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH (2)
2KSH + O → KSSK + H2O
還元は確かに、毛髪内ジスルフィド結合(SS)を切りますが、だからといって、システインを髪に塗るだけだと、目に見えたダメージはありません。
pkaって概念があって、そこに同時に高いpH、強いアルカリが存在すると、還元力は活性化し、アルカリとの相乗効果で髪がダメージします。
サプリメントにそんなアルカリ剤が配合されてはいないので、中性、酸性のシステインは還元力をあまり持ってないんですね。
ただ、シスにも幾つか種類があって、ハイチオールCなどは、中性、酸性域でも還元力を発揮する「アセチルシス」というものが選ばれることも多い。
アセチルシスは髪に使うと残臭がキツく、イオン吸着で残留するため、後日のシャンプーなどで落ちやすく、
あまりパーマ液など髪への使用には向いていないと考えます。
↑のサプリメントをみると、システインというモノは結晶状です。空気中の酸素で酸化してシスチン化しています。
水で溶かすと、たしかに溶けたように見えますが、シスチンのまま水中に分散しているだけで、活性化していません。
活性化とは、シスチンが切り離されて、システインという状態になること。
システインの酸化とは、上の方の図のように、システインが2つSS結合して、シスチンというものになること。
シス系カーリング剤の容器の口によくくっついてるやつね。
こうなると、もう周囲への還元力は失われます。水素を持ってないですからね。
環境のpHが低いと、システインはすぐにシスチンになっちゃいます。
システインをきちんと活性化させ、シスチンにならないようにするためには、pH11近いアルカリが必要だと言われており、流石にそれは髪には使えないレベルなので、
認可されてる最高レベル pH10あたりで作られる製品が多かった。
"普通のパーマ液"とは、一般的にはチオグリコール酸アンモニウム(チオ)という還元剤が使われています。
チオ50とははチオグリコール酸pH1.5とアンモニアpH11.5の中和塩。pH7。
もう少しアンモニアなどでアルカリを増やすことで、アルカリ性のパーマ液を作ります。
チオはpH8.3くらいで、しっかり活性してパーマをかけてくれます。
pH9を超えるチオ系パーマ液は、ハードという位置づけでかなりパワフルな部類。
なのに、昔のシステインは安定性のため、pH10超えが普通。ハードなチオよりもアルカリが強い。
アルカリが強いほど、髪が傷む。
つまり、システインを使ったパーマ液は、そのシステイン活性化を安定させるために強いアルカリを使わざるを得ず、結果、髪が傷む。
だから、美容師の間で「システイン=髪に良いはずなのに傷む」
というイメージが出来上がった。
タマみるくは大丈夫?
pH7.8前後
アルカリ度1未満
還元剤濃度 チオ換算5前後
(還元力はHClシステイン由来)
ここまで読んでくださった方に、当然、浮かぶ疑問。
なんと!タマみるくは、このpH、このアルカリ度で、システインのシスチン化を防ぐことに成功してるんです。
pHの中性は7で、水もそう。そこに近い数字ほど無害っぽいイメージですよね。
pH7.8
よさそうです。
でも、髪が落ち着くpHは5前後(等電点)と言われています。
7.8でも、正直、髪への負担はゼロではありません。
トリートメント剤といってもダメージは伴いますので、過信は禁物。
最近の"コスメパーマ神話"と同じです。
一般的なパーマ液は医薬部外品。
"化粧品登録のパーマ液は髪に優しい"は嘘。
pH11の肌用化粧水だってあるんですから、髪が傷む化粧品もあります。
同じ強さのパーマをあてるなら、
登録が化粧品だろうが医薬部外品だろうが、ダメージは同じだと考えていたほうが、お客様も美容師も、無難だと思います。
タマみるくはトリートメント剤ですが、アルカリは使っています。
還元剤も使っています。
ですから、髪はダメージします。
でも、そのダメージは、必要悪なんです。
髪にどうしても届けたい成分を、しっかり浸透させるための。
結果…
施術前よりも、髪がいい状態になること。
それが継続すること。
ここが大切だと思います。
「縮毛矯正をすると髪がきれいになる。」
見た目は。
でも、中は変質し、どうしてもダメージします。
じゃぁ、すでにボロボロの毛先を縮毛矯正したら?
もっとボロボロになる?
確かに、ヘタな美容室で、下手な薬剤で施術するとそうなるでしょう。
でも、タマみるくを上手に使いこなせば。
タマみるくのアルカリ
↓
ダメージするものを使っても、髪がキレイになるでしょ?
だって、もう傷んじゃってるんですから。
ダメージを抑える必要、ないです。
逆にプラスしていけば。
傷んでいない、キレイで健康な100点満点の髪は、それを死守する義務が、美容師にはあると思います。
カラーはしなきゃいけない。クセのある方は矯正もしたい。
できれば可愛いパーマもあてたい。
毎日コテでカールする。
そう言った施術をするごとに、"健康"は損なわれていきます。
その"減点"を少しでも減らす努力をすることも大切です。
けど、すでにもう10点しかない髪は?
もちろん、0点=ビビって切れてなくならないように死守するのは当たり前だとして。
100点の髪には、それ以上加算する必要はないですけど、
10点の髪に施術の減点を1くらいに抑えて、+10点、50点できれば…。
19点、49点にアップしちゃいますよね。
正直、今までも、同様のアイテム、同様の考えの施術もありました。
それは、減点3にしてプラス20点くらい。
これが、タマみるくだと、減点0.1のプラス30点になる。
それがタマみるくなんです。
そのために、たっくさんの贅沢成分を贅沢にたっぷり配合し、
それが有効に働くように計算して考え尽くして、作りました。
マイナスを減らすため
アルカリダメージをとことん減らすことを。
よくパーマ剤に使われるアルカリ剤は、MEA(モノエタノールアミン)やTEA(トリエタノールアミン)
アンモニアとアルコールをくっつけたようなもので、
アルコールの性質があるくせに、揮発がほとんどない。
なので、毛髪に残留しやすく、施術後も数日、数ヶ月レベルで、継続ダメージがあります。
これはよろしくない。
そこで、タマみるくに使用するアルカリ剤は、アルギニンと炭酸アンモニアだけにしました。
・アルギニン
上のアミノ酸の項でも出てきました。
髪を構成しているアミノ酸の一種。
そしてここで重要なのは、「アルカリ性」の性質を持っているということ。
髪を構成している主なアミノ酸18種類中、3種類のみがアルカリ性を持っています。
アルギニンを水に溶かせば、その水溶液はアルカリ性になります。
また、アルギニン、リシンはグリオキシル酸やジカルボン酸が定着するフックのような働きをします。
ダメージした髪は、アルギニンたちから優先して流失しますので、
ダメージ毛にそれら酸系のアイテムを有効に働かせようとするならば、アルギニンの補給は必須です。
・炭酸アンモニア
アンモニアは薬局でも手に入るメジャーなアルカリ剤。
なぜ簡単に購入できるか。
それは、比較的安全だから。
蓋を開けて放置すると、どんどんpHが下がります。
最終的には揮発してなくなります。
そんなアンモニアに炭酸をくっつけて、保存性と、保存時のpHの中和をしたものが、炭酸アンモニア。
詳しくは、タマチオのページに書いています。
タマみるく
プラスに働く有効成分については、
長くなりましたので後日、続きを書きます。
類似した製品もいくつか発売される中、未だ至高の存在であり、ブラッシュアップを続けて最新スペックを保っているタマみるく。
お取り扱いサロン様もどんどん増えています。
特にこれからは、ノンジアミン カラーバター白髪染めなど、HC/塩基カラーへの併用で、色持ちや染まりアップが期待されています。