こんにちは。タマです。
ブログをまた、そろそろ書こうかと思い、筆を取りました。
カテゴリを少し整理し、今まで、主にfacebookで発信していた内容を、
こちら https://neu-z.com ではサロン(ノイズシェーン大阪、タマゾンスタジオトーキョー)のお客様向けの内容。
https://www.tamazon-japan.com/ では 主にプロダクツや美容師向けの技術的なことを書こうかと思います。
今日は、先日のサロンワークについて。
ブリーチのリタッチ
ノイズシェーンは昔から、ブリーチのゲストが多いんです。
エクステをやってる関係もありますし、お客様からのオーダーをお断りしないというスタンスから、
徐々にお客様が口コミで増えてきていただいてます。
今回のゲストも、ブリーチのリタッチオーダーでした。
前回からやや2ヶ月。
普通に抜いてもオレンジが残りやすく、癖毛なのですが意外にモロく…。
切れやすいです。
ノイズシェーンに辿り着く前は、切れて伸びなかったそうです。
今回で3回目。今年8月からお見えのゲストです。
「リタッチがダメージが一番少ない」
矯正でもカラーでも、よく言われることです。
美容師さんにこんな事言われた方も多いかと思います。
僕はこれには反対です。
確かに、"新しく生えた部分"だけに薬剤が正確に塗布できればいいのですが、現実、それは無理。
髪が傷む原因は、薬剤の直接塗布だけじゃなく、発生するガスやすすぐ際に流れる液等によるものもあります。
リタッチ施術というのは、美容師が、そういった毛先への負担をスルーしてしまう要因になります。
また、矯正だと、そういった要因で、過去の癖が戻ってきたりもします。
それが「仕上がりの悪さ」に繋がります。
ただし、ブリーチだけは違います。
塗布した部分が、正確に傷む。それも甚大に。
だから、抜きたいところだけへの塗布が重要です。
わりと細やかな施術です。
ただ、それだけだと、ダメージレス・ブリーチには、まだまだ、程遠い。
もっともっと、やるべきことがたくさんあります。
ハイパーケアブリーチ
"ケアブリーチ"という言葉を聞いたことがお有りの方も多数おられると思います。
インスタなんかでは、ホットハッシュタグだったりします。
いわゆる、"プレックス/ボンド剤"をブリーチ剤に混ぜて塗布することです。
これは、仕上がりこそ綺麗なのですが、実は、"ダメージを抑制"することはほぼできません。
ブリーチを行い、ダメージした部分を、のちのブローのときに補修する仕組みだから。
ノイズシェーンでは、ブリーチを施したゲストへ、縮毛矯正も気軽に推奨しています。
それだけ、矯正にも自身があるのですが、それと同じくらい、ブリーチのダメージにも配慮しているから、です。
プレックス剤による補修は、次回のカラーや矯正などの施術で、外れてしまいます。
すると、ブリーチの際のダメージが露見します。
ケアブリーチをしていないのと同じことになっちゃいます。
「そもそものダメージ発生を抑える」ことこそが重要で、そこに着目したのが、ハイパーケアブリーチです。
仕組みは過去のブログを御覧ください。 センセーショナルな発売から数年経過し、なんだか落ち着きムードのブリーチサプリ。 プレックス/ボンド系のケアブリーチに押され気味です。 けれど、ケアブリーチとは全く違う仕組みでダメージの発生自体を抑え、 ... 続きを見る
ブリーチサプリのホントのところ
しっかり抜く工夫
いくらダメージを抑制しても、そもそも抜けなければ意味がありません。
その点も、ノイズシェーンではぬかりありません。
「いつも、抜けないんです」とゲスト。
シャンプーから上がった来て、タオルの隙間から見えた金髪を見るなり、テンション↑↑♡
「白い~~~~❣❣」
基本的に、プレックス剤にしても、このハイパーケアブリーチで使うブリーチサプリというケア剤にしても、抜けは悪くなります。
そこで、様々な工夫をして、抜くためのリフト力を確保します。
ただし、それによりダメージが増大しては元の木阿弥。
ダメージを抑制しながら、リフト力をアップさせる方法があるんです。
それも、さっきの雑誌に毛束実験の検証とともに、記載しています。
オンカラー+髪質改善
今回ブリーチをした部分は、過去の他店ブリーチよりもしっかり抜けていて、なおかつ、触るとサラツヤで弾力が残っています。
この部分が毛先に来たとき、髪質は生まれ変わります。
ダメージを抑えたブリーチをしても、毛先のダメージを放置すると、仕上がりのクォリティは下がりますよね。
そこで、オンカラーに髪質改善を。
さらに、そのオンカラー自体をカラーバターで行うことで、ほぼノーダメージを実現しました。
詳しくはインスタに。
これは、Tamazonで編み出した新技法「アルカリ酸熱トリートメント」だからこそ、可能な施術なんです。
それもまた、別投稿で書きますね。
【HINT】
『カラーバターは酸性で使用しても染まりが悪い』
ということ。
だから、基本的には酸熱トリートメントと併用するのは、無駄が多い。
そこで…。
今まで、Tamazonでは、インバストリートメント(いわゆる普通のシャンプー後に使うトリートメント剤)は作っていませんでした。 と言うのも、どうせ洗い流すもの。 触感さえ良ければそれでいいのなら、どれ ... 続きを見る
しっかり染まってます。
そして、癖も収まってますよね。
カラー剤に配合した髪質改善剤と、フィニッシュで使用した、新製品【タマ ベース コンプレッサー】のおかげ♪
ベースコンプレッサー ホームケア髪質改善トリートメント
もうね、これ、やばい。
使わなきゃ損!ってくらいの、"洗い流す"トリートメントを作っちゃいました。
僕は「ホーム髪質改善剤」とさえ呼んでいます。
髪内部を徹底的に補修、充填する作りなのに、
それでいて、お肌に優しい。
(タマちゃんは普通のインバストリートメントだと、とてもとてもかぶれます。真っ赤になって、ヒリヒリして、痒くなる。)
香りもタマちゃん調香のローズ系。ホワイトムスク系で組んでます。
ぜひ、お家で使ってみてください。
めっちゃ高いんですが、毎日使う必要のないレベル。
また、使用量はほんとにちょっとでいいので、結構長持ちします。
少しでもコストを抑えるために、業務用パッケージのみの販売にしております。
工夫だらけのブリーチリタッチ
これでもか!という工夫に工夫を重ね、ダメージを抑えるだけじゃなく、今よりも綺麗な髪作り。
そして、色持ちのアップ。
だからこそ、「髪が伸び始めた」
通い始めたゲストは、口を揃えて、おっしゃいます。
切れて当然のブリーチ毛を、体力を削らず、損なわず、しかも補強して仕上げる。
ホームケアも当然、大切です。
良くないトリートメントは、頭皮に負担をかけ、髪を伸ばす邪魔にさえ、なり得ます。
tamazon取り扱いのシャンプー&トリートメントに変えただけで、抜け毛が減った、背中ニキビができなくなった。
お顔の肌荒れでさえ、減った、というお声を耳にします。
ヘアケアは、そういう意味でも、スキンケアとつながっているといえます。
すべての工程を大切にするノイズシェーンだからこそ。
ブリーチのリタッチでさえ、手抜かりはありません。