前回投稿
タマみるく還元トリートメントで失敗デジパの復活
に引き続き、タマみるく&コンデンスみるきぃセラムを使っての還元トリートメント。
またの名を、ケミカルトリートメント。
あと、コンデンストリートメント。
元からダメージが気になってはいたところに、パーマをあてたくなっちゃって。
「傷まない」って書いてるお店に行ってみたら逝った。。。
パリパリです。。。
トリートメントメニューでご来店。
パーマがあたってるお客様に還元トリートメントをする際には、必ずお伺いしないといけないことがあります。
「パーマは落としたいですか?残したいですか?」
どちらも、方法があります。
還元トリートメントはパーマ液を使います。
栄養分は粒が大きいから、キューティクルのスキマから入れません。
ダメージした部分はキューティクルも剥がれてるので、その中までは入りますが、
もっと奥は閉じています。
実は、ダメージ毛ほど、穴ぼこだらけでトリートメント成分が中によく入るようなイメージですが、
むしろ逆です。
ダメージ毛は、へしゃげて、潰れてるんですね。
なので、健康毛状態に近づけるには、膨らませてあげないといけません。
膨らませる←見たことある漢字!!!
膨潤
昨今の美容師ケミカルの間では、わりとダメなことのように取り沙汰されてますが。。。
そもそも、パーマや矯正を無理なく施術するには絶対に必要なことで。
もちろんカラーにも。
ただ、過膨潤はいけない、ってだけです。
膨らまして、スキマを作って、その中にトリートメント成分を入れ込みます♪
右側の傷んでるイメージ図。
面積は健康毛状態に比べて、狭くなってますね^^
実際はもっとへしゃげてることもあります。
この、膨らませるのに、アルカリがあれば良いのですが、
左の図の青い丸。これはコルテクスを示しているのですが、
ここはアルカリとは言え、あまり膨潤しません。
パーマ液って、ここに働きかけて、パーマや矯正をあてていきます。
つまり、還元剤は、コルテクスを開き、ほぐすんです。
右の図を見ても解るように、ダメージ毛はコルテクスも小さくなり、むしろなくなってます。
そこに擬似コルテクスを組み立ててあげたほうが、より左の図に近くなりますね。
そのあたりも全て、やはりパーマ液、還元剤じゃないと出来ないことなんです。
還元トリートメントは、そこまで踏み込んだ施術なんですね。
で、冒頭のカウンセリングで
「パーマを落としたい。」なら還元剤を少しだけ強めにして、熱処理はストレートアイロンで。
「パーマを残したい。」なら弱めの還元剤で丸アイロン(コテ)で…やるだけだと不十分。
施術側の気持ちとすれば、ここでコテパーマをあててやるんだ、位の気持ちじゃないと、パーマは残ってくれません。
還元トリートメントの工程でデジタルパーマのロッドをまいて加熱してもいいくらい。
還元剤はそこまで強くなくてOK。
タマみるくでも十二分のパワーがあります。
タマみるく&セラムで処理後、流して、セラムまたつけてドライ。
全体はストレートアイロンで整えつつ…
毛先はコテで丸めながら少し熱入れ。
あとはいつもどおり酸化処理。
それで。。。
流した後はこんな感じ。
しっかりパーマが出てくれてますね^^
サッと乾かしてこのくらい。
最初と比べると。。。
↓
バリバリさがなくなって、髪の内面からのハリ・コシでしっかり。
むしろ、ぷるん♪ってしてます^^
いい感じ(*´∀`*)
今回はホントにざ~~~~っとドライヤーしただけですが、
カールを出すようにハンドブローしたら、もっとくるくるします♪
還元トリートメント。
カールバージョンも施術可能です♪
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