リキッド3兄弟。タマグリについての解説。

2019年10月13日

TAMAZON presents 平成最後の新商品として5月前後に発売された3アイテムズ。
ファンシィな外観とは裏腹に、実はすごいスペックを秘めています。
今回は、その中でもタマグリについて。

タマグリ

【正式名称】タマ グリ アシッドフィクシングローション

pH0.5
日本初であり、現在日本唯一の、グリオキシル酸誘導体『グリオキシロイルカルボシステイン』配合の酸熱プレックス剤です。
“誘導体"とは、元となる原料に、何らかの特性をもたせるように加工したもの。
今回の場合だと、アルキル化したシステイン(これもシステインを加工した、システイン誘導体といえます)を、通常のグリオキシル酸の一部に置き換えてくっつけたもの。

通常グリオキシル酸に、アミノ酸であるシステインの柔らかさやしなやかさが加わった感触です。
さらに、架橋する箇所が1箇所増え、よりパワーアップしています。

グリオキシロイルカルボシステイン
グリオキシロイルカルボシステイン

他にも、グリオキシロイルケラチンアミノ酸っていうグリオキシル酸誘導体と、グリオキシル酸そのものも配合しています。

タマグリマニュアル

現在の酸熱ブームの火付け役となった成分、『グリオキシル酸』

アメリカでは、縮毛矯正の代わりに使われています。

この講習会でも、参加されたメリケンたちは口々に「俺たちならパーマ液なんて怖くて使えねぇ!グリオキシル酸でブラジリアンケラチンブローアウトだぜ!」ってみたいなことを言ってましたね。
欧米人の髪は、日本風のアルカリパーマ液だとすごく損傷しやすくて、すぐボロボロになります。
クセを伸ばす力は弱くても、彼女らの柔らかい髪は落ち着かせやすい。
それが、グリオキシル酸。

“ブローアウト"とは、ブローをしっかりして仕上げること。
髪の中を架橋(縦の毛髪内の繊維に対して横軸で固定すること)する性質のあるグリオキシル酸等を浸透させ、ブローすることでしっかり乾燥させ、定着させて、癖を抑え込みます。

グリオキシル酸ストレートのしくみ

酸系プレックス剤が癖を伸ばすしくみ

通常パーマは、SSと呼ばれる髪がもとから持っている架橋を、パーマ液で切断し、髪を伸ばして、
その"伸ばした状態"でSSを再結合させて、真っ直ぐの状態を維持します。
酸系プレックス剤は、SSを切断しません。
髪を真っ直ぐに引き伸ばした時、切られていないSS架橋は、引き伸ばされます。
それが戻ろうとする=癖が戻るなのです。
そこで、ひき戻そうとするSS結合よりも、強い力で、
『まっすぐの状態で新たな架橋をかける』
上の図でいう「燦(さん)」という架橋です。
戻ろうとするSS架橋とまっすぐでいたい燦架橋のせめぎあい。
これが、(主に)グリオキシル酸による、プレックス系ケラチンストレート。
ケラチンって髪内部のタンパク質のことで、それをつなぎ合わせることでストレート形成する、グリオキシル酸などを使用したブローアウト法のことを、ケラチンストレートなどと呼称します。
呼び方が色々あるのも、プレックス系が業界に浸透しないひとつのファクターですね。

グリオキシル酸はストレートだけじゃない

むしろ、こちらの方が重要だとTamazonは考えます。

酸熱架橋の参考画像

上の図の、赤い部分が、髪に元からあるSS結合と呼ばれる架橋。
通常のパーマはこれを切断し、髪自体を曲げて、その状態でこのSSを再結合させて、
カール状態を維持します。
切断や再結合の際にエラーが起こることがあります。
一般的に、再結合の成功率は、すべての工程がうまくいったとしても93%と言われています。
薬剤選定が強すぎたり、あらゆる要素で再結合エラーが起こり得ます。

その、再結合エラーで、切れたままのSS架橋に替わって、新たな架橋を形成する。
これが、酸熱トリートメントです。
上図の黄色の部分です。

よく見ると、この黄色。色んな長さと、くっつく場所がありますよね。
これが、酸の種類なんです。

  • 切れたSとSをつなぐもの
  • Sと外壁をつなぐもの
  • 外壁と外壁をつなぐもの(ここにはありませんが)

それぞれ、結合する場所により、有効な酸の種類が違うんですね。
グリオキシル酸は、外壁と外壁を繋ぎます。
ただ、小さいんですね。

グリオキシル酸

繋ぐ部分のことを"手"と呼んだりするのですが、グリオキシル酸は、左右に二本の手があります。
(一説には三本あるとも言われています。)
ただ、グリオキシル酸はその"手"が短い。
また、向かって左手が繋ぐのに時間がかかるし、水に弱いという弱点があります。
そこで、グリオキシロイルカルボシステインです。

グリオキシロイルカルボシステイン

グリオキシロイルカルボシステイン
グリオキシロイルカルボシステイン

見たままの通り、結構長いんです。
遠くにある壁ともつながることができるし、実は手が4本あります。
妖怪かな?
3本でも十分化け物ですが。
近くとも繋がる手もあれば、遠くまで届く手もある。
それがグリオキシロイルカルボシステイン。

まだまだ書くべきことはたくさんあるのですが、また別の機会で。
グリオキシロイルカルボシステインは、グリオキシル酸の要素に、髪がもともと持っているシステインというアミノ酸の特徴も兼ね備えた物質です。
また、タマグリには、同時にグリオキシロイルケラチンアミノサンという物質も配合しています。
これは、ケラチンの特質を備えています。
柔らかさ、しなやかさ、水分保持力などを持っています。

タマグリの特徴

酸系剤は、不幸な状況にあります。
まず、日本での研究機関でトップの位置に立つ企業が、特許を抑えてしまっていること。
そのせいで、正しい使い方がしづらい。
メーカーも、使いやすい商材が作れない。

また、二番手以降のメーカーが、使い方も正しい理論も知らないまま、
なんとなく発売しちゃった感が否めない。

そして、使い手の美容師が本質をしっかり理解していない。

結果・・・・思うように効果が出ないどころが、逆にダメージさせちゃってるサロンもある…という現状があります。


次のタマ燦にも言えることなのですが、酸は、髪を収斂させます。
ギュッと閉じちゃうんですね。
すると、いろんな成分が、中に染み込みにくい。
酸系剤は、自ら入りづらい状況を作っちゃうんですね。

そこで、タマグリにはタマコン アクセレートブースターという"浸透成分"を配合しています。
タマコンKやタマセラムなんかに配合されている、タマコンユーザーの美容師さんにはおなじみのもの。

タマコンアクセレートブースター
浸透効果

上図は、光に反応する、浸透しづらい液体を髪に塗布したもの。
左が、なにもせずその液体のみ。
右がアクセレートブースターを配合して塗布したもの。
特殊なライトを当てると、右側がしっかり浸透してることがわかります。

入りにくいものをしっかりと入れる。
ローションのようですね。

そのおかげで、一般的なグリオキシル酸配合製品は、塗布後に30分放置など、浸透に時間がかかります。
タマグリは、一瞬でOK。
30分の時間短縮ができます。
そして、グリオキシル酸も配合していますが、グリオキシロイルカルボシステインのほうがたっぷり。
このグリオキシロイルカルボシステイン。ただでさえ高価なグリオキシル酸の2倍近い原価なんです。
そして、日本に輸入したのは現在のところTamazonだけ。
輸入のためには時間と、ドラム缶単位の発注数が必要なので、本気出さないとヤバい。
その本気を出したのが、Tamazonだけなんです。

他にもタマグリは、完全液体というメリットがあります。
なので上記マニュアルのように、チェンジリンス塗布ができるし、
場合によってはリーブオンも可能。
つけっぱなし。
塗布して、そのままドライヤー工程に入れます。

髪質改善メニューなんかに超便利。

つまり、塗布しやすく、浸透も早く、効果も高い。
洗い流さなければいけないような成分もヌメリもないのでつけっぱOK!

これがタマグリだ!

Tamzon

タマグリは、Tamzonにてお買い上げ頂けます。
※理美容ご関係者様限定
https://www.tamacom.xyz/

Tamazon
タマゾン

または、10/7,8,9日は!